◆アジアにおける沖縄の立ち位置をどう築くか
沖縄県が次年度に新設する「平和・地域外交推進課」の取組方針について質問しました。答弁では、万国津梁会議での議論を踏まえ、平和発信やウチナーネットワークの活用など、沖縄型地域外交の方向性が示されました。質疑の中では、県政の変化に左右されない継続的な外交の重要性を強調するとともに、知事の台湾訪問に対する中国側の反発にも触れ、台湾との関係維持と対中対話のバランスをどう図るかという現実的な課題についても指摘しました。
(知事公室長)
県では、アジア太平洋地域の平和構築と相互発展に向けた沖縄独自の地域外交を一体的に推進するため、子ども生活福祉部所管の平和関連業務を知事公室へ移管し、新たに平和・地域外交推進課を設置することとしております。同課においては、平和祈念資料館のリニューアルに向けた取組など、平和を希求する「沖縄のこころ」の世界への発信を強化するとともに、今年度末に策定する地域外交基本方針に基づき、各部局の国際的な取組を総合的に支援し、庁内の司令塔として部局横断的、かつ戦略的に地域外交を推進することとしております。
(きゆな智子)
方針案が示された今、パブリックコメントとして広く意見を受けているところだと思います。この案をつくるまでの間に、沖縄県の地域外交に関する万国津梁会議が行われていたと思いますが、どのような方が委員に選定されたのでしょうか。また、会議での主な論点、意見にはどのようなものがあったでしょうか。
(知事公室長)
万国津梁会議の委員は、平和、歴史・学術、経済、外交、国際協力などの各分野において知見を有し、関係機関や団体、大学、企業などにおいて活躍されている方、全10名に就任していただいております。また、議論の内容ですが、先日、万国津梁会議の委員長から知事に提言書が手交されております。その提言書においては、令和5年9月から開催した計4回の会議の中で出された各委員の意見を基に、沖縄の歴史と国際情勢の変化を踏まえて、現在の沖縄の強みと国際社会から求められる要素を整理し、沖縄型地域外交のあるべき姿と具体的な戦略・取組等が取りまとめられております。提言には、戦略及び主要プロジェクトとして、平和分野ではアジア太平洋の平和研究、平和教育機関の創出・拡大や広島、長崎と連携した平和発信。経済分野では、ウチナーネットワークのビジネス展開への活用促進や海外事務所の活用。そして国際協力の貢献分野では、沖縄県主体での新たな国際協力研修の実施や来沖研修・留学等、沖縄滞在経験者のネットワーク構築などが挙げられています。
(きゆな智子)
万国津梁会議の議事録を、私も読ませていただきました。委員の皆様の間で、様々な議論が非常に前向きに、知的に行われているという様子がうかがえました。私から見ると、沖縄の歴史を踏まえること、それから市民、NGOとの連携、アジアの経済成長を取り込む考えから、一緒に成長をつくっていくんだというような意見に、非常にうなずく点が多かったと思っております。また、地域外交が県政のスタンスで左右されるものであってはならず、男女共同参画計画、いわゆるDEIGOプラン、世界のウチナーンチュ大会のように、県政が変わろうと継続していってほしいという長期的な見方、これも非常に重要な点であろうと思いました。パブリックコメントでまた様々な意見が寄せられるかと思いますが、みんなでつくっていく方針が策定されることを期待しております。
そして、地域外交絡みでもう一つ質問です。昨年11月に知事が台湾を訪問した際に、中国側から「日本と台湾の公式往来に反対する」というコメントがあったと報じられました。私は日中のこれまでの外交文書の精神を尊重していくことと、同時に生活圏として沖縄が台湾と関係を維持していくことは、これまで同様必要と思っております。中国からのコメントについて、今地域外交室ではどういう整理をしているでしょうか。
(知事公室長)
知事の訪台に関して、中国からの抗議といいますか、意見等があったということでございますが、県からは「文化・経済交流を目的とする訪台である」旨を丁寧に説明しているところです。県としては、このような対話を重ねることで、相互理解を深め得ることが重要であると考えています。
(きゆな智子)
地域外交室ができて1年、まだまだ地域外交の模索を続けて実績をつくっていこう、経験を積んでいこうという段階であると思います。ぜひ頑張っていただきたいと思います。
※読みやすいように主旨を変えず略したりした箇所があります。