◆離島地域における保育環境の格差とその改善に向けた支援の必要性を指摘しました。
こども未来部からは、県内離島の保育施設の現状と待機児童数、さらに座間味村の課題について答弁がありました。
今後、県は「黄金っ子応援プラン」の策定を通じ、市町村との連携強化と実態把握に取り組む方針です。
2024(令和6)年9月(第3回)定例会
一般質問 2024年10月9日
(喜友名 智子)離島の保育環境についてです。
ア、沖縄県内の離島の待機児童数と保育園数を伺います。
イ、保育園数のうち、公営と民間運営のそれぞれの園の数を伺います。
(こども未来部長)県内の離島15市町村全てに合計115の保育施設が設置されており、うち公営が34施設、民営が81施設となっております。
令和6年4月1日時点で待機児童が発生している市町村は4町村あり、合計21人となっております。
(喜友名 智子)離島を回りますと、建て替えをしているところはきれいですけれども、古いところは相当古く、保育施設の質の違いがあります。
また、預けることができる環境に差があると感じます。こども園だったり民間委託だったりと、保育園の形態も多様になっています。
その中で保育の質を担保するために、離島ではまだ公立保育園の役割が非常に大きいのではないか。
先ほど、15市町村で115の施設があり、34の公立保育園があると答弁がありました。これは離島全てに公立保育園が設置されているという理解でよろしいでしょうか。
(こども未来部長) 今現在、座間味村だけが公立保育所がないというような状況になってございます。
(喜友名 智子) 離島は、資金もほかの部分も限られていることが非常に多い。座間味の保育園あるいはその親御さんから「預けられる子どもとが島では限られている」「自分たちの枠がない」という保護者の声はやはり根強いです。座間味は比較的子どもたちが多い離島だという印象を持っていますが、まだ見えない待機児童がいます。離島の保育環境の充実のために、県で何かできることはないでしょうか。
(こども未来部長)
現在座間味村においては、第3期の市町村子ども・子育て支援事業計画の策定に向けてニーズ調査を取りまとめているところでございまして、今後その調査結果を踏まえて、保育需要への対応等について検討が進められると考えております。
県では現在、第3期の都道府県子ども・子育て支援事業支援計画―いわゆる黄金っ子応援プラン、第3期の黄金っ子応援プランの策定に向けて、市町村計画に対するヒアリングを実施しているところでございまして、ヒアリングを通して保育事業に対する同村の検討状況について確認していきたいというふうに考えております。
(喜友名 智子)ぜひ離島で安心してお子さんが預けられるような環境整備、ぜひ市町村の支援を県も行っていただきたいと思います。
以上
座間味村での公立保育施設の設置について、保護者含めた有志から要望の動きがあり県につないで進捗を確認しています。
参考:
沖縄県黄金 [くがに] っ子応援プラン(第二期沖縄県子ども・子育て支援事業支援計画)
*令和2〜7年度の計画 沖縄県HPより