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衣類も地産地消で。沖縄で縫製職人を育て雇用につなげよう

2024年第2回(6月)議会
一般質問


県出身ファッションデザイナーの活躍、かりゆしウェアの普及、伝統工芸の染織物の振興。テキスタイルやファッションに携わる方たちとお話する中で出てくる課題が、縫製職人とパタンナー人材へのニーズの高さです。県内に縫い手が限られるため、県外業者に発注して3〜4ヶ月待ちの状況なのだそうです。
沖縄では製造業比率の低さが長年の課題ですが、「衣類の地産地消」をめざし、縫製業での雇用拡大することで、製造業の底上げにつながるのではないかと質疑を行いました。


(智子)7月は県産品奨励月間です。地産地消、循環型経済の実現に向けて大事な課題であり推進に向けての県の取り組みを伺います。


(デニー知事)沖縄県では、県内企業の育成強化を図るため、県内企業への優先発注及び県産品優先使用基本方針に基づき、国や市町村、大型店舗等に対して、県産品の優先使用等についての要請を行うなど、需要拡大に向けた官民一体による各種取り組みを実施しております。
あわせて、地域資源を活用した特産品の開発や、製造業と観光業・農業などの産業間連携の促進を図るなど、域内経済循環の向上につながる各種施策に取り組んでいるところです。また、7月の県産品奨励月間に当たりましては、県民のみなさまに県産品を愛用していただけるよう、沖縄県としても様々な媒体を活用し、周知広報を行っているところです。今後も引き続き、関係団体と連携を図りながら、県産品の優先使用等の推進を図るなど、地産池沼や循環型経済の実現に資する取組を積極的に推し進めてまいります。


(智子)県産品の中でも衣料品についても県内産を増やすことが雇用創出につながるものと考えております。県内縫製産業の雇用状況と人材育成の現状を伺います。


(商工労働部長)沖縄県衣類縫製品工業組合によりますと、令和5年5月末時点の縫製従事者数は206名となっております。また、個々の事業者が技術講習などの人材育成に取り組む一方で、熟練工の離職などによる人手不足が課題であると聞いております。
県としましては、新たな縫製従事者等の確保・育成が重要であると認識しており、引き続き、関係団体との意見交換を行いながら、縫製事業者の人材育成等について、どのような支援ができるか検討してまいります。


以上


参考:
※縫製従事者数は上記組合の数字であり、他事業者も合わせるとさらに多いと思われます。目標従事者数を想定するためにも今後調べていきます。
※沖縄県内ではひとり親の就業支援のひとつとして縫製技術研修が実施されました


〇休眠預金活用事業 縫製技術研修を通した母子世帯のキャリアパス提供事業
https://johokoukai.janpia.or.jp/result/A202433/

〇縫製技術研修(2024年度、沖縄県母子寡婦福祉連合会)
https://www.okiboren.jp/pdf/240624.pdf