令和6年9月(第3回)議会
一般質問 10月9日
◆若夏学院の24時間体制に正規職員の配置を求める
県が設置する自立支援施設「若夏学院」について、24時間体制で共同生活を送る子どもたちの支援の現場における職員体制の課題を取り上げました。
(智子)福祉・教育行政についてです。若夏学院の役割を伺います。
(こども未来部長登壇)
福祉・教育行政についての(1)のア、若夏学院の役割についてお答えいたします。
若夏学院は、児童福祉法第44条に基づく児童自立支援施設であり、都道府県にその設置が義務づけられています。
不良行為をなし、またはなすおそれのある児童及び家庭やその他の環境上の理由により生活指導を要する児童を入所させ、個々の児童の状況に応じた指導や援助を行い、自立を支援する施設となっております。
(喜友名 智子)職員の構成について伺います。
(こども未来部長)若夏学院の職員構成についてお答えいたします。
若夏学院の職員数は、令和6年4月1日現在38名で、その内訳は職員が22名、会計年度任用職員等が16名となっております。職種としましては、児童自立支援専門員や児童心理士、個別対応職員、家庭支援専門相談員、嘱託医等を配置しており、児童への丁寧な支援に努めております。
また、施設内に地域の小中学校の分校や分教室を設置しており、令和6年度は13名の教職員が配置され、児童の支援に取り組んでおります。
(喜友名 智子)
先だって、この若夏学院の施設を見学させていただきました。
学校と寮が同じ施設にあって、共同生活を行いながら生活を立て直していくという、自立支援の施設として県内で非常に大切な施設です。
先ほど答弁の中で、職員が38名、うち非正規が16名ということでした。日常生活も共同で送っているということで、施設は24時間体制だと思うんですね。この職員と非正規職員の配置で運営に支障はないですか。
(こども未来部長) 現在の若夏学院の人員配置については、全体の約半数近くが会計年度任用職員という形になっております。
若夏学院と意見交換を行う中で、募集をしても応募がないということなどの理由によって、会計年度任用職員の欠員が続いているということで、それを他の職員のカバーにより業務をこなしているということを聞いております。
このことから、会計年度任用職員が担っている業務について、引き続き若夏学院との意見交換を行いながら、適正な人員配置となりますよう、鋭意取り組んでまいりたいというふうに考えております。
(喜友名 智子) 募集しても残念ながら応募が来ないというのは、24時間体制の施設で、しかも専門的な職員が必須であるという中では、この非正規職員の方の正規への転換であったり、待遇の改善が必要ではないかと思います。お伺いしたときに、夜間の職員も非正規の方がやっているというようなお話を聞きましたけれども、こういう子どもたちの生活支援をする中で、特に夜勤においても正規職員の配置は必要ではないかと思いますがいかがでしょうか。
(こども未来部長) 基本的に寮の夜勤業務につきましては、寮が3寮あるんですけれども、正職員と会計年度任用職員がペア体制でやるのが今運用として取り組んでいるところです。先ほども申し上げたように、会計年度任用職員に欠員等が生じているものですから、一部の寮では職員で見ているというような状況になってございますので、この辺もしっかり現場のほうと意見交換をしながら、適正な配置になるよう努めてまいりたいと思っております。
(喜友名智子) 議員 次年度の職員の配置、それから新規採用が必要であればこれから恐らく本庁内で調整をするものと思います。ぜひ担当の部局には、こういった現場からの要望を酌み取った採用枠と予算を確保して、施設がより安定して運営できるようにお願いをいたします。
以上
※参考:若夏学院 沖縄県ホームページより
https://www.pref.okinawa.jp/kyoiku/jido/1007997/1017868.html
※2025年度の若夏学院の予算では、職員配置を含めて学院からの予算要望はほぼ反映されたとのこと。
引き続き安定した施設運営、働く職員の待遇改善を通して、子どもの自立支援を支えていけるよう取り組んでいきます。