令和6(2024)年7月18日
第2回沖縄県議会定例会
一般質問
県内の保育園で勤務実態のない職員経費の不正請求があったと報道がありました。
保育園は市町村行政が窓口になっていますが、複数市町村にまたがっているケースは県行政が関与しなければ対応が難しく、質疑にて県の取り組みを確認しました。
(智子)勤務実態がない職員の配置があったとして、保育施設への特別指導監査がありました。保育施設への県の監査体制について伺います。
(子ども未来部長) 保育施設への監査体制についてお答えいたします。
令和6年度は、監査指導監、主幹に職員2名を加えた4名体制で、認可保育所等に対する指導監査を422件予定しております。認可外保育施設に対しては、職員2名に保育士等の資格を有する会計年度任用職員6名を加えた8名体制で、241件の立ち入り調査を予定しております。また、認可外保育施設に対しては、通常の立入調査のほか、新たに設置届出のあった施設や苦情等のあった施設に対する巡回訪問を実施しており、令和5年度の訪問件数は96件となっております。
(智子) 人数と今年度予定されている監査件数、非常に多くて、職員のみなさんも奮闘されていると想像しております。今回は勤務実態について通報があったことで発覚したと、報道ベースで知っております。本来このようなことは定期監査でできるだけ、不正それから不備を見つけることが求められています。今回の緊急の監査を受けて、県のほうで今後どのような対応を考えているでしょうか。
(子ども未来部長) 今回の案件については、通常の指導監査ではなかなか施設から提出のあった監査調書に基づいて確認をしていることもございまして、関係書類が整備されていれば不正を見抜くことができない実態になっています。今回の案件は複数の市町村にまたがって経営されていたということで、なかなか指摘が難しかったということがあります。いま調査をしている段階ですが、今後結果が出た後に関係市町村と今後の監査のあり方を検討してまいります。その中でどういった監査方法で今後やっていくのが、こういう複数(市町村)にまたがった保育園の場合、そういった検討を踏まえて、もしそれで業務量が増えるということであれば、関係部局のほうとも調査をしてまいりたいと考えております。
(智子) 県も職員が限られる中で本当に大変だと思うんです。ただ、複数市町村にまたがる保育園事業者については、やはり市町村では限界があると思います。ここは県の大きな出番ですので、ぜひ頑張っていただきたいと要望いたします。
以上
参考:
〇勤務実態のない系列園に複数の保育士を二重登録
ライオンの子保育園、配置附則も 補助金を不正受給した疑い
(2024年6月24日、沖縄タイムス)
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1386728
〇保育士の虚偽配置延べ45人 返還請求学は5,400万人以上
ライオンの子保育円、公金不正受給問題、特別指導監査の中間報告 沖縄
(2024年8月23日、琉球新報)
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-3397445.html
〇「ライオンの子」 新規入園停止も 浦添と宜野湾の3保育園
不正受給受け処分検討 沖縄 (2024年9月25日、琉球新報)
https://ryukyushimpo.jp/news/national/entry-3494014.html