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奥武山公園の天然ガス試掘調査と今後の開発可能性について

令和6(2024)年2月22日
第1回沖縄県議会定例会
代表質問


那覇マラソンや産業まつりなどが開催される奥武山公園。
野球スタジアムができたあとも、陸上競技場や補助競技場など施設更新を含め公園全体をどう活用していくかの関心を集める公園です。
県が以前、奥武山公園で天然ガスの試掘調査をしたことを知り、どのように活用しようとしているのかを質疑しました。


(智子) 天然ガスなどの利活用について。
〇平成26年度の試掘によって、奥武山公園では天然ガスや温泉が確認されているようです。その調査の概要について伺います。
〇天然ガスなどの利活用について、これまで県で検討した内容及び今後の展開についてお伺いいたします。


(商工労働部長) 水溶性天然ガス試掘調査の概要についてお答えします。県では、本島中南部に賦存することが確認されている水溶性天然ガスを有効活用し、エネルギー自給率の向上を図ることなどを目的として、平成24年度から平成26年度にかけ、那覇市の奥武山公園を含め県内3か所におきまして、試掘調査等を実施し報告書にまとめたところです。奥武山公園内の試掘調査におきましては、1日当たり690立方メートルの天然ガスが採取できること、また、650キロリットルの温泉水を揚水できることが確認されております。


同じく、溶性天然ガス利活用の検討内容等についてお答えします。水溶性天然ガスの利活用にあたりましては、利活用する事業者が国の許可を得る必要があり、国において事業実施に必要な資金や技術者の確保等について、審査することとなっております。奥武山公園内での利活用につきましては、民間事業者からの提案を基に、事業化に向けて調整してまいりましたが、採算性の見通しの悪化等により、同事業者が資金計画を提示できず利活用には至っていない状況にあります。県としましては、引き続き水溶性天然ガス等の利活用に向け、民間事業者や関係機関と意見交換を行ってまいります。


(智子) これまで活用が進んでいなかった理由、改めて確認させてください。


(商工労働部長) 水溶性天然ガスの利活用を検討する民間事業者によりますと、事業採算性を見いだすには、温泉水の利活用が課題であるというふうに聞いております。


(智子) 採算性、手続の課題はあるけれども、民間での利活用を進めたいという県の姿勢に変わりはありませんか。


(商工労働部長) 県産の水溶性天然ガスの利活用につきましては、エネルギーの地産地消につながり、エネルギー自給率の向上に向けた重要な取組であると考えております。県としましては、水溶性天然ガスと併せて採取できる温泉水も含めた利活用に向けて、引き続き、民間事業者でありますとか、関係機関と意見交換を行ってまいりたいというふうに考えております。


(智子) 奥武山公園は、広域避難場所として指定もされています。スポーツイベントも多い場所です。災害時の代替電源の確保、それから温泉ができた際の新たな公園利用の可能性が広がると期待をしております。ぜひ、県としても後押しをよろしくお願いいたします。


以上