令和5年第4回定例会 一般質問
2023年12月12日
「ひとり親支援の関連予算を40億円台にするよう要望!」
(喜友名 智子) 母子寡婦支援、ひとり親支援について、この厳しい県予算の中でも拡充・維持をしてきた県の姿勢を評価しています。次年度に向けての取り組み方針を伺います。
(子ども生活福祉部長) ひとり親の生活の安定と自立を図るためには、就業支援や子育て・生活支援が重要であると考えています。令和6年度に向けましても、ひとり親家庭のニーズを踏まえまして、必要に応じて支援の拡充を検討するなど、ひとり親家庭の支援に引き続き取り組んでまいります。
現在、ひとり親世帯等実態調査を実施しているところでございまして、実情をこの調査を通して的確に把握をしながら、その結果を踏まえ、適切な支援につなげていきたいと考えています。
(喜友名 智子) 前回の議会でも質問しましたが、過去3年分の県のひとり親支援の当初予算額、改めて確認させてください。
(子ども生活福祉部長) 令和3年度から申し上げます。3年度が34億9,144万8,000円、令和4年度が37億9,194万6,000円、令和5年度が38億5,340万円です。
(喜友名 智子) 着実に増えていることがわかりました。知事、来年もう少し金額を上乗せしてほしいですがいかがでしょうか。
(玉城デニー知事) 沖縄県にとりましては、子どもの貧困は社会全体でその問題を解決しようというところから、よりその生活の実態にも集中・集約させて施策を展開していこうと、令和6年度に子ども未来部の新設を提案させていただいております。
当然、私は常に県のポリシーとして、なかなか見えにくい部分の施策であればあるほど、それを県民に丁寧に見える化していかなければいけないと常々職員の皆さんにもお願いをしております。次年度もそのようにしかるべき職員の配置と予算がしっかり講じられるよう現在調整を進めているものと考えております。
(喜友名 智子) ひとり親支援、シングルマザー支援、就業支援、自立支援、値上がりしている家賃の中で住居の確保支援も必要です。那覇市内に関して言うと、首里のさくら寮以外にももうひとつ母子寮がほしいという要望も受けております。
視力の弱い子どもたち向けのめがね購入の支援、お孫さんを預かる祖父母世帯への支援拡充も要望があります。そして今年陳情を採択したベビーミルク支援もあります。今、子ども食堂などで子どもさん向けへの食支援を行っていますが、乳幼児―ゼロ歳児についてはミルクが食事です。これが買えないという家庭もまだまだ多くて、民間のボランティアに頼っている状況です。
市町村の中には、県と予算を折半できるのであれば、きちんとした形で取り組みたいと言っているところもあるんです。次年度に向けて、こういったところへも支援を広げて、ひとり親・寡婦支援への予算を40億円台まで引き上げて欲しいのですが、知事いかがでしょうか。
(玉城デニー知事) 子どもたち、あるいはご家庭、そしてお父さん、お母さんへの支援については、各市町村としっかり連携をすることが重要であろうと思います。そして、それに加えて保育や社会福祉協議会などのような施設、団体ともまた連携をし、情報をしっかり集約していくことも重要です。引き続き、市町村や団体を連携して支援の拡充に努めてまいります。
(喜友名智子) この分野での支援が足りることはまだまだないと思っています。ぜひ次年度40億円台の予算を期待しております。