妊娠すると全ての妊婦に渡される母子健康手帳。
しかし、低出生体重児(1,500g以下)の赤ちゃんは、成長の記録を確認するときに平均値での目安だと、成長の確認が難しいという親御さんの悩みがありました。
沖縄では低出生体重児の割合が全国でも高く、リトルベビーハンドブックの発行が待たれていました。
文教厚生委員会
令和3年第10回定例会
令和3年12月13日
(保健医療部長) 令和3年第247号リトルベビーハンドブック作成に関する陳情について、処理方針を読み上げます。低出生体重で生まれたお子さんの場合、通常の母子手帳にある身体発育曲線や発達の目安では成長を確認することが困難な状況にあります。県においても、低出生体重児の成長に合わせた母子手帳のサブブックであるリトルベビーハンドブックの必要性を認識しており、関係者と調整の上、作成に向けた検討を行いたいと考えております。
作成後の配付については、小さく生まれた子を持つ全てのお母さんに届くよう産科医療機関をはじめとした関係機関や市町村と調整を行ってまいります。
(喜友名智子) リトルベビーハンドブック作成に関する陳情です。
まず沖縄県における超低出生児の数と全国比較。数字的に県内でのお子さんの状況はどうなっていますか。
(地域保健課長) 県内の2500グラム未満の低出生体重児は1662人で、出生率は11.2%であり、全国の9.4%に対し高率となっております。次に、1500グラム未満の極低出生体重児の出生数は155名で、全出生数の1.0%、全国は0.7%です。1000グラム未満の超出生体重児出生数は、県内は65名で全出生数の0.4%となっております。全国のほうは1000グラム未満は0.3%で、どちらも沖縄県のほうが高率となっております。
(喜友名智子) このリトルベビーハンドブックは、今全国で実際に発行して運用している都道府県あるいは市町村、どの程度あるんでしょうか。
(地域保健課長) 作成済みになっている都道府県は10か所です。現在作成中という都道府県が2か所あります。
(喜友名智子) 沖縄県でも作成に向けて前向きな答弁がありました。最短でどれくらいで発行して運用できそうですか。
(地域保健課長) これから当事者の方も入っていただいて、あと医療機関とか助産師さんたちも含めて検討に入っていきたいと思いますので、実際の発行は次年度あたりになるとは思います。
(喜友名智子) 2500グラム未満のお子さんで1660人を超えているということで、県内でもやはり一定の対象者、出生率の11%を超えているということなので、やはり発行は待たれているのかなと思います。ぜひ沖縄でもいち早い発行ができるようによろしくお願いいたします。
追記:
2023年3月、沖縄県でもリトルベビーハンドブックができました!
「おきなわリトルベビーハンドブック」
体重・身長、成長発達の記録、早産児の特徴やQ&Aなどの内容です。
出産後の早期支援にぜひご活用ください!