福祉施設・教育施設にゲノム編集農作物を入れるのは待って!①子ども生活福祉部の続きです。
子ども生活福祉部では保育・介護施設での取り扱いについて、また、教育委員会からは小中学校での給食提供の答弁がありました。
学校給食で食の安全について疑問がある場合は、保護者等も参加する委員会で意見を述べる場があります。苗の提供については美化活動支援の一環で行われる可能性が考えられます。
県は厚生労働省の方針に沿いゲノム編集農作物については「国の規定に基づく届出のため」、安全性に問題はない」という考えであることがわかりました。
急速に進む食品の開発技術を理解することは容易ではありませんが、今後も、現状把握を行いながら県の動向を確認していきます。
②教育委員会
令和5年第1回定例会(2月定例会)
文教厚生委員会
令和5年3月23日(木)
(喜友名 智子) [陳情への] 処理方針の中にある「使用食材選定の委員会」の構成と、選定基準はどうなっていますか。「栄養教諭、保護者など」と書いてありますが。
(保健体育課長) 学校給食を提供する学校調理場では、食品の安全性が確保され、地場産物の活用など、教育的配慮がなされた学校給食を作るために、学校給食で使用する食品等の検討を行うための組織を設けることとなっております。委員の構成は、市町村教育委員会、校長、または調理場長、それから栄養教諭、それから給食主任、調理員、衛生管理に関する専門家、保護者等で協議されます。
(喜友名 智子) もう一つ、ゲノム編集トマトの種苗を受け取らないことも(陳情の)件名に入っています。この“種苗の受け取り”とは具体的にどういう場面を想定したらいいですか。
(保健体育課長) ゲノム編集トマトの種苗の受け取りにつきましては、学校への配付、それから受け取り、そして使用状況については、いまだ我々のほうに特にこういった依頼等がないので把握はしておりません。
(喜友名 智子) ゲノム編集に限らず、こういった植物、それから農産物の種や苗を学校に提供したいというケースは教育委員会に情報はありますか。例えば業者さんの申出とか、あるいは学校に直接言って、教育委員会はよく分かりませんとか、どっちのケースが多いでしょうか。
(義務教育課長) 食品関係に関わるものではなくて、先日も卒業式前になりますけれども、JA様のほうからプランターに―お花、植栽されたものが各種学校へ贈呈式もあったりして、長い間続いています。ほかで、こういう口にする苗(の提供)は我々の中でも、あまり把握はしていません。
(喜友名 智子) これも懸念している保護者の方から私もいろいろとお話を伺っていますので、引き続きこちらも勉強しながら、質疑を続けていきたいと思います。
「福祉施設や教育施設でゲノム編集トマトの種苗を受け取らないこと及び学校給食でゲノム編集された食材を使用しないことを求める陳情」令和5年2月20日、第30号
③ 保健医療部
令和5年第1回定例会(2月定例会)
文教厚生委員会
令和5年3月23日(木)
(保健医療部長) 令和5年第30号福祉施設や教育施設でゲノム編集トマトの種苗を受け取らないこと及び学校給食でゲノム編集された食材を使用しないことを求める陳情について、処理方針を読み上げます。
2について、ゲノム編集作物(ゲノム編集技術応用食品)については、厚生労働省が定めたゲノム編集技術応用食品及び添加物の食品衛生上の取扱要領に従って取り扱うことになっております。 ゲノム編集技術応用食品を市場に流通させるためには、要領に基づいて食品の開発者が同省へ事前相談を行い、届出対象と判断された場合は、流通させる前に届出を行っております。届出後は、同省のホームページに公表されます。ゲノム編集トマト、シシリアンルージュハイギャバは、国の規定に基づき届出、ホームページで公表された食品で一定の安全性が確認されているものと考えております。県としましては、今後もゲノム編集技術応用食品の安全性に関する新たな知見等について情報収集を行い、必要に応じて県民に対し情報提供を行っていきたいと考えております。