◆渋滞・交通弱者・離島など、移動の格差をどう埋めるか
県内の公共交通政策について幅広く質問しました。県に対し、専門組織「公共交通局」の設置と専門人材の長期育成を提言するとともに、ゆいレールの設備老朽化、ETC未利用世帯への経済的格差、北大東―南大東間の航空路線運休問題など、離島を含む移動の格差という沖縄固有の課題も取り上げ、取組を求めました。県からは、渋滞解消や交通弱者の移動手段確保に向けた取組として、地域公共交通計画の年度内策定が示されました。
令和6(2024)年2月9日
(きゆな智子)
過剰な車社会である沖縄県において、公共交通の再構築は、働く世代の渋滞問題の解消、高齢者など交通弱者の移動手段の確保、観光客の利便性を提供する上で、総合的に取り組む必要があると思います。こうした交通政策について、県の取組を伺います。
(玉城デニー 知事)
沖縄県では、将来の人口減少や少子高齢化に対応するため、市町村を超えた広域における県民等の移動手段の確保・維持・充実等を図ることを目的に、国、市町村、交通事業者、利用者団体等で構成する「沖縄県地域公共交通協議会」を設置したところです。同協議会では、マイカーに依存しない社会の構築に向けて、まちづくりや福祉の観点なども取り入れながら、総合的に陸上交通を議論しているところであり、今年度末までに沖縄県地域公共交通計画を策定することとしております。 沖縄県としましては、同計画に基づく施策を着実に実施することにより、渋滞問題の解消、交通弱者の移動手段の確保や環境負荷の低減など、持続可能な公共交通の再構築に向け、社会的な実証実験なども含め総合的に取り組んでまいります。
(きゆな智子)
沖縄県内の公共交通の課題は、地域ごとの事情があるにせよ、県民生活に必要な公共サービスの提供のため、全県的に取り組まなくてはならないと考えます。県が主導して「公共交通局(仮)」を立ち上げ、官民で専門人材の配置・育成を行いながらの長期的・専門的な取組が必要ではないかと思いますが、いかがですか。
(企画部長)
本県における交通政策については、企画部において交通運輸政策に係る総合的企画、調整及び推進に関することを所掌しており、交通政策課が担当課となっております。同課では、技術職の配置や民間出向の受入れ、過去に配属された職員の再配置、3年を超える配置など、経験を有した職員を確保するよう努めているところです。今後は、専門人材の配置・育成について関係部局と検討してまいります。
(きゆな智子)
続いて、沖縄都市モノレール(ゆいレール)についてです。ゆいレールでは、これまでにエスカレーターやエレベーターの故障が長引き、長期間にわたり利用できないケースが生じており、現在は那覇空港駅の連絡道路「動く歩道」が運用停止しています。こうした問題について、今後の対応を伺います。
(土木建築部長)
動く歩道については、ゴムベルトの老朽化に伴い、利用者の安全を考慮し、やむを得ず運用を停止しております。現在、復旧に向け取り組んでいるところですが、資材の調達に長期間を要することから、復旧は令和6年度以降となる見込みとなっております。
(きゆな智子)
次に、沖縄自動車道のETC(自動料金収受システム)についてです。沖縄自動車道ではETCの促進が行われていますが、ETC車載器購入のための金銭負担ができなかったり、クレジットカードの申込みができないといった世帯の方たちから、「私たちは交通利用の負担軽減から取り残されているのではないか」との声を受け取っています。この問題について、県の見解を伺います。
(企画部長)
現在、ETC車載器については、西日本高速道路株式会社において購入助成キャンペーンが行われており、1万円の助成金と5000円分の通行ポイントが付与され、実質的な設置者負担は低減されます。一方、クレジットカードを持たない世帯については、事前に3000円を入金して発行できるETC専用のパーソナルカードを活用する方法があります。県としては、ETC利用促進のためにも、車載器購入助成のみならず、ETCパーソナルカードの活用も周知してまいります。
(きゆな智子)
続いて、離島便についてです。このたび、北大東島=南大東島間の航空路線が2024年7月末で運休することが分かりました。隣島同士で直接の往来ができる離島航空便は、島嶼振興の視点からも重要だと考えますが、県ではどのように受け止めていますか。
(企画部長)
運休となる南北大東間の航空路線については、各路線の合理化や効率化を図るため、航空事業者が経営判断したものと受け止めており、事業者においては地元に対し、丁寧に説明してきたと聞いております。県としては、離島航空路の確保・維持を図るため、引き続き航空事業者及び村と意見交換を行うとともに、両村の交流については、南北間を運航する航路事業者とも意見交換を行ってまいります。
※読みやすいように主旨を変えず略したりした箇所があります。