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県企業局・水道料金の改定とPFOS対策費について

令和5年第4回 定例会
本会議一般質問
2023.12.12


(喜友名 智子)企業局の水道料金の改定について伺います。値上げが33.46円とありました。このうちPFOS対策費はどれくらいになるでしょうか。


(企業局長)今回の料金算定期間である令和6年度から9年度までの4年間に必要なPFOS等対策費は、1年あたり10億円程度を見込んでおりまして、このうち、北谷浄水場の活性炭取り替えに要する費用は、これまでに積み立てた修繕引当金を充てることとしています。


(喜友名 智子)値上げ分の33.46円のうち、PFOS対策費はだいたい何パーセントくらいになりますか


(企業局長)北谷浄水場の活性炭取り替えに要する費用を除いた1年あたり約15.1億円が料金改定の経費に含まれており、最終的な改定額である1立法メートルあたり33.46円に対する割合は、約11%、3.8円になります。


(喜友名 智子)PFOSに関しては、汚染者負担が原則であろうと思います。きちんと米軍、それから防衛省が手当をすればこの分は水道料金の値上げ幅が下がる可能性があるわけです。過去にPFOS対策費について、県と防衛省でどの程度分担をしてきたのか確認したい。


(企業局長)令和4年までに企業局としまして、約26億円の事業費をPFOS対策費で負担しています。このうち防衛省の補助で約7億3,000万円、それからハード交付金として6億4,000万円、企業局の負担が約12億円になっています。


(喜友名 智子)まだまだ県が負担している分が多い。この点について、2018年4月に県は防衛省とPFOSに関する予算の負担のやり取りをしていると聞いています。そのときに県が防衛省に要求した内容、それから、それに対する防衛省の回答と反応を聞かせてください。


(企業局長)企業局から平成31年度、令和元年度ですが、補助金の要望を防衛局と調整しました。
このときには企業局のほうから、一部ですけれども、北谷浄水場の活性炭の改良工事が平成31年度に完了することから、平成30年度以降PFOS等除去に係る活性炭取り替え工事にかかる費用に対して防衛省の補助を受けたいと考えていると説明したところ、沖縄防衛局から平成30年度以降のPFOS等対策に係る活性炭取り替えについて、最適な活性炭を選定するための調査目的はよいのではないかとの答えがありました。
それから、そのときには防衛施設周辺の生活環境の整備等に関する法律第8条に基づく民生安定施設の助成に基づき、補助を行うと答えをいただいています。


(喜友名 智子)県の要望について、防衛省は前向きに回答して対応をし、予算を手当てしていると受け止めていますか。


(企業局長)現在おこなっている北谷浄水場の活性炭の取り替えについては、防衛省の補助を受けて実施中です。


(喜友名 智子)この予算は今年度2023年度末までだと思います。来年[2024年]4月以降の対策費についてはどうなっていますか


(企業局長)令和6年度につきましては、PFOS対策費としまして、冬場の工事、東系列導水路トンネル工事中の海水炭水化施設の運転費用、それから人件費、水質分析費等の費用で5億6,000万円程度を見込んでいます。その点について防衛省等との調整はまだ未了です。


(喜友名 智子)県民の水道料金、みなさん値上げを気にしていらっしゃいます。
少しでも水道料金の値上げ幅を減らすためにもこういった汚染者負担をしっかり求めていくことは非常に重要です。引き続き対応を期待いたします。


以上


【写真】
本会議場の写真○本会議場の写真 

県庁地下PFAS流出した現場を確認○県庁地下PFAS流出した現場を確認 2023年12月12日


【新聞記事】
一般質問の内容が紙面で取り上げられました。

○11%はPFAS対策費
沖縄タイムス 2023年12月13日

○水道料金引き上げ、内訳の11%はPFAS対策費  
沖縄タイムス2023年12月13日

○年明け2024年1月下旬にデニー知事が防衛大臣へ要請を行いました。
沖縄タイムス 2024年1月25日

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